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猫の育て方アドバイザー資格

人懐っこい猫の種類とは?特徴や育て方・懐いているか見分ける方法も解説!

愛らしい猫との暮らしを夢見て、猫を迎えようと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、猫は警戒心が強く、なかなか人に懐かないのでは?という不安を抱えている方もいるかもしれません。実は、猫種によって人懐っこい性格の子もいますし、育て方次第で愛情深い関係を築くことができます。本記事では、人懐っこい猫の種類や特徴、そして上手な育て方について詳しく解説していきます。
人懐っこい猫の種類とは?特徴や育て方・懐いているか見分ける方法も解説!

目次
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人懐っこい猫の特徴

猫を迎える際に、その子が人懐っこいかどうかを見極めることは重要です。以下に、人懐っこい猫の特徴を解説していきます。

1-1体の動きから読み取るサイン

人懐っこい猫は、人に近づく際にリラックスした様子を見せます。しっぽを上向きにしてゆっくりと近づいてきたり、すり寄ってきたりする仕草は好意的なサインです。
また、飼い主の前で横たわったり、お腹を見せたりする行動は、信頼している証拠です。体の力を抜いてくつろいだ姿勢を見せる猫は、人との触れ合いを楽しめる性格である可能性が高いです。

1-2声や鳴き方の特徴

人懐っこい猫は、コミュニケーション手段として声を上手に使います。甘えるような優しい声で鳴いたり、飼い主が話しかけると返事をするように鳴いたりします。
また、ゴロゴロと喉を鳴らす音(喉鳴り)は、リラックスしている証拠です。飼い主の呼びかけに反応して近寄ってくる猫も、人との関わりを好む傾向があります。

1-3目の表情から分かる性格

猫の目の表情は、その性格を知る重要な手がかりとなります。人懐っこい猫は、飼い主と目が合うとゆっくりとまばたきをしたり、細めた目でじっと見つめたりします。これは信頼のサインです。反対に、目を見開いて警戒している様子や、目を合わせようとしない態度は、まだ人に慣れていない可能性を示しています。

1-4他の動物との関係性

人懐っこい猫は、他の猫や動物とも比較的仲良く過ごせる傾向があります。先住猫がいる環境でも、適切な導入期間を設ければスムーズに馴染むことができます。
また、犬などの他のペットとも上手に関係を築ける可能性が高く、社交的な性格の表れといえます。

1-5初対面での反応

ブリーダーやペットショップで猫と出会う際、その子の初対面での反応は重要な判断材料となります。警戒することなく近づいてきたり、撫でられることを嫌がらなかったりする子は、人懐っこい性格である可能性が高いです。ただし、過度に興奮している様子は、本来の性格とは異なる可能性もあるので、落ち着いた状態での様子も観察することが大切です。
人懐っこい猫との良好な関係を築くためには、適切な育て方も重要です。猫の性格や特徴を理解した上で、それぞれに合った接し方を心がけましょう。

代表的な人懐っこい猫の種類

人懐っこい猫の種類について詳しく解説していきます。それぞれの性格や特徴を知ることで、ご家族に合った猫種選びの参考にしてください。

2-1メインクーン

大きな体格と温厚な性格で知られるメインクーンは、「ジェントルジャイアント」と呼ばれています。飼い主や家族に対して深い愛情を示し、積極的にコミュニケーションを取ろうとします。賢く、しつけもしやすい特徴があり、犬のように飼い主に忠実な面も持ち合わせています。
長い毛並みと大きな耳が特徴的で、低い声で話しかけるように鳴くことも魅力的です。体重はオスで6-12kg、メスで4-8kgほどになり、成長が完了するまでに3-4年かかることもあります。寒さに強く、野生的な狩猟本能も持ち合わせているため、おもちゃを使った遊びを日常的に行うことで運動不足を防ぐことが大切です。

2-2ラグドール

ラグドールは抱っこされると体をリラックスさせることから、その名前が付けられました。温厚で大人しい性格の持ち主で、飼い主との触れ合いを好みます。特に家族に対して愛情深く、子供とも仲良く過ごせる猫種として知られています。青い目と柔らかな被毛を持ち、見た目の美しさも魅力です。
室内飼いが得意な猫種です。高い所へ登ることにも、あまり執着はないようです。頭の良い子が多く、名前を呼べば返事をし、簡単な芸を覚えることもできるのです。体は丈夫な方ですが、定期検診と食事管理は欠かせません。

2-3スコティッシュフォールド

折れ耳が特徴的なスコティッシュフォールドは、甘えん坊で飼い主のそばにいることを好みます。人見知りが少なく、初めての飼い主でも飼いやすい性格です。おっとりとした性格で、家族全員と仲良く過ごすことができます。
丸みを帯びた顔と愛らしい耳が特徴です。その可愛らしい見た目に、多くの人が魅了されます。ただし、軟骨の発達には気をつける必要があり、運動と栄養をしっかり管理しましょう。耳のケアも大切なポイントです。こまめな清掃と観察を心がけてください。

2-4ノルウェージャンフォレストキャット

北欧原産の大型猫種は、賢く社交的な性格の持ち主です。運動能力が高く、飼い主との遊びを何よりも楽しみます。長い毛並みと筋肉質な体格からは、野性的な美しさが感じられるでしょう。家族への忠実さと、来客への温厚な態度は、その優れた適応力の表れなのです。
二重構造の被毛は寒さに強く、雨や雪にも負けない特徴を持ちます。キャットタワーや高い場所を好み、木登りの本能も強く残っているのが特徴です。冬場には特に豊かな毛並みになるため、季節に応じたグルーミングケアが必要です。

2-5ブリティッシュショートヘア

マイペースながら愛情深いブリティッシュショートヘアは、穏やかで落ち着いた性格の持ち主です。絶妙な距離感を保ちつつも、時には甘えん坊な一面も見せてくれます。短い毛は密で、体つきは丸みがあるのが特徴です。頭が良く理解力もあるため、しつけもとても上手くいきます。活発というわけではありませんが、おもちゃ遊びは大好きです。特に紐のおもちゃには目がありません。

2-6ペルシャ

気品ある外見と温厚な性格を持つペルシャは、飼い主に深い愛着を示す猫種です。長い被毛と平たい顔が特徴的で、優雅な佇まいを見せます。おっとりとした性格で、激しい運動よりもゆったりと過ごすことを好みます。
飼い主との穏やかな時間を大切にし、膝の上で甘えることを好みます。長毛種のため、毎日のブラッシングが必須で、目やしっぽの周りは特に丁寧なケアが必要です。室内飼育に適しており、静かな環境を好みます。

2-7バーミーズ

社交的で賢いバーミーズは、「おしゃべり好きな猫」として知られています。人との関わりを積極的に求め、飼い主の呼びかけに返事をするように鳴くことも多いです。茶色がかった艶のある被毛と、筋肉質な体型が特徴です。
遊び好きで活発な性格ですが、甘えん坊な一面も持ち合わせています。飼い主との深い絆を築くことを好み、家族の一員として行動を共にしたがります。頭が良く、新しいことを覚えるのも早いため、様々な遊びやトレーニングを楽しめます。
これらの猫種は人懐っこい性格として知られていますが、個体差もあるため、実際に迎える際は事前に十分な時間をかけて相性を確認することが大切です。また、それぞれの猫種特有のケアやメンテナンスについても、しっかりと理解したうえで飼育を始めましょう。

猫が懐いているか見分ける方法

普段の生活の中で、飼っている猫が懐いているかどうかを見極めることは大切です。様々な行動や仕草から、愛猫との関係性を読み取ることができます。

3-1愛情表現としての甘え方

人に懐いた猫は、特徴的な甘え方をします。飼い主の膝の上で寝そべったり、手足をゆっくりと交互に動かす「ふみふみ」をしたりするのは、愛着を示すサインです。母猫のお腹で授乳していた頃の安心感を思い出す行動であり、飼い主を家族として認識している証です。また、頭や体をすり寄せてくる行動は、自分の匂いを付けることで親密な関係を築こうとする行動です。

3-2日常生活での行動パターン

猫が懐いているかどうかは、普段の生活での様子からも判断できます。飼い主が帰宅すると玄関まで出迎えてくれたり、家の中で飼い主の後をついて回ったりする行動は、信頼関係を示しています。
また、飼い主の近くで安心して眠る姿も、心を開いている証拠です。食事の時間に飼い主の呼びかけに反応して集まってくるのも、良好な関係性を表しています。

3-3コミュニケーションの取り方

懐いている猫は、飼い主との積極的なコミュニケーションを図ります。名前を呼ばれると返事をするように鳴いたり、おもちゃを持ってきて遊びを求めたりします。また、飼い主と目が合うと、ゆっくりとまばたきをする「ウインク」も、信頼のサインです。さらに、ゴロゴロと喉を鳴らす音は、最も幸せな状態を表す猫特有の表現方法です。

3-4安心感を示す体の使い方

人に懐いた猫は、リラックスした状態で体を見せます。特に、おなかを見せて寝そべる姿勢は、最も無防備な状態であり、完全な信頼を示すサインです。
また、しっぽを上に向けて近づいてくる行動や、飼い主の手に頭をすりつける仕草も、好意的な気持ちの表れです。寝るときも、飼い主の近くで丸くなって眠る姿は、安心感の表れといえます。

3-5警戒心の度合いの変化

猫が懐いてきた証として、警戒心の度合いが変化することも重要なポイントです。例えば、突然の物音や動きに対して過度に反応しなくなったり、来客時にすぐに隠れなくなったりする変化が見られます。
また、爪切りやブラッシングなどのお手入れを嫌がらず、受け入れてくれるようになるのも、信頼関係が築けている証です。
これらの行動や仕草は、猫それぞれの個性によって表現方法が異なることもあります。一つ一つの行動を観察しながら、愛猫との信頼関係を育んでいきましょう。

人懐っこい猫の育て方

人懐っこい猫を育てるには、どのようなポイントに気を付ければよいでしょうか。ここでは、具体的な育て方のコツをご紹介します。

4-1幼少期の関わり方が大事

生後2〜9週間は社会化期と呼ばれ、この時期の経験が成長後の性格形成に大きく影響します。人との良好な関わりを持った子猫は、大人になってからも人に対して親和的な性格になりやすいです。逆に、この時期に人との関わりが少なかったり、怖い思いをしたりすると、警戒心の強い性格になる傾向があります。
子猫の頃から優しく声をかけ、スキンシップを取ることで、人間を信頼できる存在として認識するようになります。ただし、強制的な触れ合いは逆効果となるため、猫が自分から近づいてくるのを待つ姿勢も大切です。また、この時期に他の猫や動物と適度に触れ合う機会があると、社会性が育まれやすくなります。

4-2毎日の生活リズムを大切にする

猫は習慣的な生き物です。決まった時間の食事と遊びで、猫の生活リズムは整っていきます。規則正しい毎日は、猫に安心感を与えるものです。それは飼い主との信頼関係を深める土台となります。食事の時間は貴重なコミュニケーションの場です。できるだけ猫とのふれあいを大切にしましょう。
朝と夕方の2回の食事で、生活にメリハリが生まれます。猫も食事の時間を心待ちにするようになるでしょう。食事の前後に少しの遊び時間を設ければ、より自然な生活リズムが形作られていくのです。
猫は夜行性の傾向がありますが、飼い主の生活に合わせて少しずつ活動時間を調整していくことも可能です。

4-3遊びで信頼関係を築く

猫との遊びは、運動不足の解消だけでなく、信頼関係を築く重要な機会です。猫じゃらしやボールなど、猫の興味を引くおもちゃを使って、適度な距離を保ちながら遊びましょう。特に、狩猟本能を刺激する遊びは、ストレス解消にも効果的です。ただし、手や足を使った直接的な遊びは避け、おもちゃを介して遊ぶようにします。
おもちゃは定期的に新しいものに変えたり、使用するおもちゃをローテーションしたりすることで、飽きを防ぐことができます。また、猫の年齢や性格に合わせて遊び方を工夫することも大切です。若い猫は活発に動き回る遊びを好む一方、高齢猫はゆっくりとした遊びを好む傾向があります。

4-4快適な生活環境を整える

人懐っこい猫でも、ストレスを感じる環境では本来の性格を発揮できません。常に清潔なトイレを用意し、高い場所や隠れ場所など、猫が好む空間を確保します。また、爪とぎや休息スペースなど、基本的な設備を整えることで、快適な生活環境を提供できます。
多頭飼育の場合は、それぞれの猫に十分なスペースと必要な設備を確保することが重要です。猫は縄張り意識が強い動物なので、自分の居場所を確保できることが大切です。キャットタワーや窓辺の棚など、高い場所から周囲を見渡せるスポットを用意すると、より安心して過ごせます。また、季節に応じて温度や湿度の管理も忘れずに行いましょう。

4-5定期的な健康管理

猫との良好な関係を維持するためには、健康管理も欠かせません。定期的な健康診断やワクチン接種、フィラリア予防など、基本的な医療ケアを行います。また、毎日のグルーミングは、スキンシップの機会としても活用できます。ブラッシングを通じて、猫の体調変化にも早めに気付けます。
長毛種の猫には、定期的なブラッシングが欠かせません。毛玉を防ぐためのケアが必要なのです。グルーミング中は、皮膚の状態もしっかり観察しましょう。体の変化も見逃さないように。体重管理も大切なポイントです。定期的な計測で、健康状態の変化にいち早く気付けるでしょう。年に1-2回は獣医師の診察も受けて、予防的な健康管理を心がけましょう。

人懐っこい猫を飼う前に注意したいポイント

まず人懐っこい猫の特徴について見ていきましょう。

5-1生まれつきの性格差が影響する

猫には生まれつきの性格があり、警戒心が強い子もいれば、人懐っこい子もいます。性格は遺伝的要因が大きく影響し、特に親猫の性格を受け継ぐことが多いとされています。また、同じ品種でも個体差があるため、一概に品種だけで判断することはできません。
子猫を迎える時は、親猫の性格も見てみましょう。穏やかで人懐っこい親猫からは、似た性格の子が生まれやすいものです。一方で、生まれた後の飼育環境も大切です。特に生まれたばかりの場合、性格が固定しておらず、経験からの影響を受けやすい傾向があります。そのため、親猫の性格と育った環境、両方に目を向けることが大切なのです。

5-2オス・メスで異なる甘え方

一般的に、オスの方がメスより甘えん坊な傾向があります。これは、テリトリー意識の違いによるものと考えられています。ただし、これは平均的な傾向であり、メスでも非常に人懐っこい子もいますし、オスでも警戒心の強い子もいます。
また、去勢・避妊手術を行うことで、性格が穏やかになり、より甘えん坊になる傾向も見られます。特にオスの場合、去勢手術後はマーキング行為が減少し、家庭内で落ち着いた生活を送れるようになります。メスの場合も、避妊手術後はホルモンバランスが安定し、より安定した性格になることが多いです。

5-3環境による影響

飼育環境も猫の性格に大きく影響します。安全で快適な環境で育った猫は、リラックスして人との関係を築きやすくなります。また、多頭飼育の場合は、先住猫との相性も重要な要素となってきます。
特に、猫が好む高い場所や隠れ家、清潔なトイレ、適度な遊び場など、基本的な環境を整えることが大切です。騒音や急な環境変化は猫にストレスを与えるため、できるだけ静かで安定した環境を提供しましょう。
新しい家具の導入や模様替えをする場合も、猫のストレスに配慮し、徐々に環境を変えていく配慮が必要です。また、窓からの景色を楽しめる場所を用意することで、精神的な安定にもつながります。

猫の育て方を専門的に学びたい方へ

猫についてより深い知識を身につけたい方に向けて、おすすめの資格をご紹介します。これらの資格は、猫との暮らしをより豊かにするだけでなく、将来的なキャリアにもつながる可能性があります。

6-1猫の育て方アドバイザー資格

猫の育て方アドバイザー資格は、猫の基本的な知識から実践的なケアまでを総合的に学べる資格です。飼育環境の整備方法、子猫から高齢猫までの年齢に応じたケア方法、行動学に基づいたしつけの方法など、幅広い分野の知識を習得できます。
学習内容には、猫を飼う際の初期費用や月々の費用計算、必要な用具の選び方、猫種ごとの特徴、適切な食事管理、病気の予防と対処法なども含まれています。
資格取得後は、一般家庭での飼育相談やペットショップでのアドバイザーとして活躍することができます。通信教育で学べるため、仕事や家事の合間に無理なく学習を進めることができるのも魅力です。

6-2猫の健康管理インストラクター資格

猫の健康管理インストラクター資格は、猫の健康管理に特化した専門的な知識を学べる資格です。様々な猫種の特徴や遺伝的な健康リスク、予防医学的なアプローチ、栄養管理、応急処置など、健康面に関する詳細な知識を身につけられます。
特に、各猫種の歴史や原産国、体の特徴、性格傾向、かかりやすい病気などについて深く学ぶことが可能です。また、日常的なケアから緊急時の対応まで、実践的なスキルも習得できます。資格取得後は、ブリーダーやペットショップでの健康管理アドバイザー、動物病院でのサポートスタッフとして活躍の場が広がります。在宅での学習が可能で、実践的な動画教材も用意されています。

まとめ

人懐っこい猫との暮らしは、私たちに多くの癒しと喜びをもたらしてくれます。猫種による特徴を理解し、適切な接し方で信頼関係を築くことで、より深い絆を育むことができます。また、猫が示す様々なサインを読み取り、その気持ちに寄り添うことで、より良い関係を築くことができます。猫との暮らしをさらに充実したものにするために、専門的な知識を身につけることも一つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。愛情深い関係を築きながら、猫との幸せな時間を過ごしていきましょう。

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