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トイプードルのトリミングとは?頻度や種類・費用を解説!

愛らしい姿で人気の高いトイプードル。その魅力的な外見を保つには、定期的なトリミングが欠かせません。しかし、トリミングの頻度や方法、費用などに悩む飼い主さんも少なくありません。本記事では、トイプードルのトリミングについて詳しく解説していきます。適切なケアで、愛犬をいつまでも健康で美しく保ちましょう。
トイプードルのトリミングとは?頻度や種類・費用を解説!

目次
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トイプードルの被毛の特徴

トイプードルのトリミングについて理解を深めるには、まずその被毛の特徴を知ることが大切です。

1-1シングルコートの特性

トイプードルは、シングルコートと呼ばれる被毛タイプを持っています。シングルコートとは、アンダーコート(下毛)がなく、オーバーコート(上毛)だけで構成される毛質のことです。この特徴により、トイプードルは抜け毛が少なく、アレルギー反応を起こしにくい犬種として知られています。
しかし、シングルコートには注意すべき点もあります。アンダーコートがないため、体温調節がやや難しく、寒さや暑さに敏感になりやすいのです。また、毛が抜けにくい分、伸び続ける傾向があるため、定期的なトリミングが必要になります。

1-2トイプードルの毛質

トイプードルの毛は、特徴的なカール(巻き毛)を持っています。見た目の愛らしさだけでなく、様々なスタイリングを楽しめるメリットがあります。一方で、毛が絡まりやすく、放っておくと毛玉ができやすいというデメリットもあります。
カーリーな毛質をきれいに保つには、日々のブラッシングとトリミングが欠かせません。適切なケアを行うことで、トイプードル特有のふわふわとした質感を長く楽しむことができるでしょう。

トリミングの必要性と頻度

トイプードルの魅力的な外見を保つために、トリミングは欠かせません。ここでは、トリミングが必要な理由と、適切な頻度について詳しく見ていきましょう。

2-1トリミングが必要な理由

トイプードルにトリミングが必要な理由はいくつかあります。まず、前述の通り、トイプードルの毛は伸び続ける性質があります。放っておくと毛が長くなりすぎて、歩行や視界の妨げになる可能性があります。
また、毛が長くなると毛玉ができやすくなります。毛玉は見た目が悪いだけでなく、皮膚にも悪影響を及ぼす可能性があります。毛玉によって皮膚が引っ張られたり、空気の通りが悪くなったりすると、皮膚トラブルの原因になることがあるのです。
さらに、トリミングは衛生面でも重要です。定期的にトリミングを行うことで、汚れや臭いを防ぎ、清潔な状態を保つことができます。特に、足の裏や耳の周り、お尻の周りなど、汚れがたまりやすい部分のトリミングは欠かせません。

2-2適切なトリミングの頻度

トイプードルのトリミング頻度は、一般的に1か月から2か月に1回程度が理想的とされています。ただし、これはあくまで目安であり、個体差や生活環境によって適切な頻度は変わってきます。
毛の伸びる速度には個体差があり、毛の伸びが早い子は1か月ごと、遅い子は2か月ごとというように調整が必要です。また、室内で過ごすことが多い子と、外で活発に遊ぶ子では、毛の汚れ具合も異なってきますので、それに応じて頻度を調整しましょう。
季節によっても適切な頻度は変わります。夏場は毛を短めに保つことで暑さ対策になりますし、冬場は毛を少し長めに残すことで寒さ対策になります。ただし、冬場でも毛が長すぎると静電気で毛玉ができやすくなるので注意が必要です。
飼い主さんの好みや、愛犬のライフスタイルに合わせて、適切なトリミング頻度を見つけていくことが大切です。トリマーさんと相談しながら、最適な頻度を決めていくのがよいでしょう。

トイプードルのトリミングスタイル

トイプードルは、様々なトリミングスタイルを楽しめることでも知られています。ここでは、人気のトリミングスタイルをいくつか紹介します。

3-1テディベアカット

テディベアカットは、トイプードルの中でも特に人気の高いスタイルです。その名の通り、ぬいぐるみのようなかわいらしい印象を与えるカットスタイルです。
テディベアカットの特徴は、全体的に毛を短めにカットしながら、顔周りを丸く整えることです。耳の毛は少し長めに残し、ふわふわとした質感を出します。このスタイルは、トイプードルの愛らしさを最大限に引き出すことができます。
テディベアカットのメリットは、見た目の可愛さだけでなく、お手入れのしやすさにもあります。全体的に毛が短いため、毛玉ができにくく、日々のブラッシングも比較的簡単です。また、洋服を着せる際にも邪魔になりにくいのが特徴です。
一方で、毛が短いため寒さ対策には少し注意が必要です。冬場は室内の暖房管理や、外出時の防寒具の使用など、気を配る必要があるでしょう。

3-2アフロカット

アフロカットは、トイプードルの毛量の多さを活かしたボリューミーなスタイルです。頭部から体全体にかけて、ふんわりとした丸みを持たせるのが特徴です。
アフロカットの魅力は、何と言ってもそのインパクトのある見た目にあります。ふわふわとした毛並みが、まるで雲のようなふんわりとした印象を与えます。個性的な外見を好む飼い主さんに人気のスタイルです。
ただし、アフロカットはお手入れに手間がかかるスタイルでもあります。毛量が多いため、毛玉ができやすく、日々のブラッシングが欠かせません。また、雨の日や汚れやすい場所での散歩後は、しっかりとしたケアが必要になります。

3-3ラムカット

ラムカットは、全体的に毛を中程度の長さに揃え、丸みを持たせるスタイルです。その名の通り、ラム(子羊)のようなふわふわとした印象を与えます。
ラムカットの特徴は、バランスの取れたシルエットです。体全体に適度な毛量を残しつつ、顔周りはすっきりと整えることで、愛らしさと清潔感を両立させています。
このスタイルは、テディベアカットほど短くなく、アフロカットほど長くないため、季節を問わず楽しめるのが魅力です。また、毛の長さを調整しやすいので、飼い主さんの好みや季節に応じてアレンジが可能です。
ラムカットは、適度な毛量があるため保温性も確保でき、寒さ対策にも有効です。ただし、テディベアカットに比べるとお手入れに少し手間がかかるので、日々のブラッシングは欠かさないようにしましょう。

3-4マッシュルームカット

マッシュルームカットは、その名の通りキノコのような形状を作り出すスタイルです。頭部の毛を丸く大きく残し、体はすっきりとカットするのが特徴です。
このスタイルの魅力は、ユニークで印象的な見た目にあります。大きな頭と小さな体のコントラストが、愛らしさを際立たせます。特に、顔が小さめのトイプードルに似合うスタイルとして知られています。
マッシュルームカットは、頭部の毛が長いため、その部分のお手入れには注意が必要です。特に、目の周りの毛が長くなりすぎないよう、こまめなトリミングが大切です。体の部分は短めにカットされているので、全体的なお手入れは比較的楽です。

3-5パピーカット

パピーカットは、子犬のような愛らしさを演出するスタイルです。全体的に毛を短めに揃えつつ、顔周りと足先に適度な長さを残します。
このスタイルの特徴は、シンプルながらも可愛らしい印象を与えることです。短めの毛は、トイプードルの体型の良さを引き立て、スタイリッシュな印象も与えます。
パピーカットは、お手入れが比較的簡単なスタイルです。毛が短いため、毛玉ができにくく、日々のブラッシングも楽に行えます。また、汚れも付きにくいため、清潔さを保ちやすいのも特徴です。
ただし、短い毛は保温性が低くなるため、寒い季節には注意が必要です。室内の温度管理や、外出時の防寒対策をしっかり行いましょう。

トリミングにかかる費用

トイプードルのトリミングにかかる費用は、様々な要因によって変動します。ここでは、一般的な費用の目安や、費用に影響を与える要因について詳しく見ていきましょう。

4-1一般的な費用の目安

トイプードルのトリミング費用は、地域や店舗によって異なりますが、一般的には5,000円から15,000円程度が相場となっています。ただし、これはあくまで目安であり、実際の費用はサロンや希望するサービス内容によって大きく変わることがあります。
基本的なトリミングコースには、シャンプー、ブロー、カット、耳掃除などが含まれていることが多いです。これらに加えて、爪切りや肛門腺絞り、歯磨きなどのオプションサービスを追加すると、費用が上乗せされます。

4-2コストを抑えるためのポイント

トリミング費用を抑えるためには、いくつかのポイントがあります。
まず、日々のお手入れを欠かさないことが重要です。毛玉や絡まりを予防することで、トリミング時の追加料金を避けることができます。
また、複数のサロンの料金を比較検討することも有効です。ただし、価格だけでなく、サービスの質や評判なども考慮に入れましょう。
定期的に通うことでポイントが貯まったり、割引が適用されたりするサロンもあります。長期的な視点で考えると、こうしたサービスを利用するのも賢明です。
さらに、自宅でできる簡単なお手入れを学ぶのも良いでしょう。プロのトリミングの間に、自分で部分的なカットやブラッシングを行うことで、トリミングの頻度を少し減らすことができるかもしれません。
ただし、コスト削減のために必要なケアを怠ったり、質の悪いサービスを選んだりすることは避けましょう。愛犬の健康と美しさを守ることが最優先です。適切なバランスを見つけることが大切です。

自宅でのトリミングケア

プロのトリミングを定期的に利用することは重要ですが、自宅でもできるケアがあります。ここでは、自宅でのトリミングケアについて詳しく見ていきましょう。

5-1日々のブラッシング

トイプードルの美しい被毛を保つために、日々のブラッシングは欠かせません。ブラッシングは、毛玉の予防や被毛の健康維持に効果的です。
ブラッシングの頻度は、毎日が理想的です。特に、毛の長い部分や摩擦の多い部分(脇の下、お尻の周り、首周りなど)は念入りにブラッシングしましょう。
使用するブラシは、スリッカーブラシとコームの2種類を用意すると良いでしょう。スリッカーブラシで全体的に毛をとかし、コームで細かい部分を整えます。
ブラッシングの際は、毛の根元から毛先に向かって優しくとかしていきます。力を入れすぎると、皮膚を傷つけたり毛を抜いてしまったりする可能性があるので注意が必要です。

5-2部分的なトリミング

プロのトリミングの間に、自宅で部分的なトリミングを行うことで、愛犬を清潔に保つことができます。ただし、全体的なカットは難しいので、プロに任せましょう。
自宅でできる部分的なトリミングとしては、以下のようなものがあります。

・目の周りの毛
目やにがつきやすい部分なので、清潔に保つために短めにカットします。
・足の裏の毛
長くなりすぎると滑りやすくなるので、肉球の間の毛を短くカットします。
・お尻周りの毛
衛生面で重要な部分なので、短めに整えます。
これらの部分をトリミングする際は、必ず犬用のはさみを使用し、慎重に行いましょう。不安な場合は、トリマーさんに自宅でのケア方法を教えてもらうのも良いでしょう。

5-3シャンプーとドライング

自宅でのシャンプーも、トイプードルのケアにとって重要です。頻度は、2週間に1回程度が目安です。ただし、外遊びで汚れた場合などは、その都度シャンプーをしましょう。
シャンプーの手順は以下の通りです。
1.ぬるま湯で全身をよく濡らします。
2.犬用シャンプーを泡立てて、優しくマッサージするように洗います。
3.すすぎは念入りに行い、シャンプーが残らないようにします。
4.タオルで水気を取り、ドライヤーで乾かします。
ドライングの際は、毛が絡まらないよう、根元から毛先に向かって乾かします。また、温風が熱すぎないよう注意しましょう。

5-4爪切りと耳掃除

爪切りと耳掃除も、自宅でできる重要なケアです。
爪切りは、2週間に1回程度行います。長すぎる爪は歩行の妨げになったり、床を傷つけたりする可能性があります。犬用の爪切りを使用し、慎重に行いましょう。爪の中の血管(クイック)を切らないよう注意が必要です。
耳掃除は、週1回程度行います。トイプードルは耳垢がたまりやすいので、定期的なケアが重要です。犬用の耳掃除液と綿棉を使用し、優しく汚れを拭き取ります。耳の奥まで無理に入れないよう注意しましょう。

トリミングサロン選びのポイント

トイプードルのトリミングを任せるサロンを選ぶ際は、いくつかのポイントを押さえておくと良いでしょう。ここでは、サロン選びの重要なポイントについて詳しく見ていきます。

6-1設備と衛生状態

まず注目すべきは、サロンの設備と衛生状態です。清潔で整理整頓された環境は、愛犬の健康と安全を守るために欠かせません。
チェックポイントとしては以下のようなものがあります。
・トリミングルームが清潔に保たれているか
・使用する道具が適切に消毒されているか
・換気が十分に行われているか
・シャンプー台や乾燥設備が適切に管理されているか
また、感染症予防の観点から、ワクチン接種証明書の提示を求めるサロンを選ぶのも良いでしょう。

6-2スタッフの経験と技術

トリマーの経験と技術は、トリミングの仕上がりに大きく影響します。経験豊富なトリマーは、犬種ごとの特性を理解し、適切なカットを提案してくれるでしょう。
サロンのウェブサイトやSNSで、スタッフの経歴や資格などを確認できることもあります。また、実際にサロンを訪れて、スタッフとコミュニケーションを取ることで、その技術や対応の良さを判断できます。

6-3コミュニケーション能力

良いトリミングサロンは、飼い主さんとのコミュニケーションを大切にします。希望するスタイルや、愛犬の性格、健康状態などについて、詳しく聞いてくれるサロンを選びましょう。
また、トリミング後のアドバイスや、自宅でのケア方法についても丁寧に説明してくれるサロンが理想的です。

6-4料金と提供サービスのバランス

前述の通り、トリミングの料金は様々な要因で変動します。単純に安いサロンを選ぶのではなく、提供されるサービスの内容と料金のバランスを見ることが大切です。
基本コースに含まれるサービスや、オプションの内容、料金体系などを事前に確認しましょう。また、定期的に通う場合は、会員制度や割引サービスがあるかどうかも確認すると良いでしょう。

6-5アクセスの良さ

最後に、サロンへのアクセスの良さも重要なポイントです。頻繁に通うことを考えると、自宅や職場から近い場所にあるサロンを選ぶのが理想的です。
また、駐車場の有無や公共交通機関でのアクセスのしやすさなども、選択の基準になるでしょう。

トリミング時の注意点

トイプードルのトリミングを行う際は、いくつかの注意点があります。ここでは、トリミング時に気をつけるべきポイントについて詳しく見ていきましょう。

7-1ストレスを減らすためのポイント

トリミングは、犬にとっては好ましい体験ではありません。特に、初めてのトリミングや新しいサロンでのトリミングは、愛犬に大きな不安やストレスを与える可能性があります。
ストレスを軽減するためには、以下のような準備が効果的です。
1.事前に自宅でブラッシングに慣れさせる
2.トリミング前に十分な運動をさせる
3.愛犬のお気に入りのおもちゃやタオルを持参する
4.トリミング前は軽めの食事にし、胃腸への負担を減らす
また、トリミングサロンに到着したら、愛犬を落ち着かせるために少し時間を取ることも大切です。

7-2健康状態の確認

トリミング前に、愛犬の健康状態を確認することは非常に重要です。体調不良や皮膚トラブルがある場合、トリミングを延期したほうが良い場合があります。
特に以下のような症状がある場合は、獣医師に相談してからトリミングを行うようにしましょう。
・皮膚の炎症や発疹
・異常な脱毛
・食欲不振や元気のなさ
・下痢や嘔吐
また、持病がある場合や、薬を服用している場合は、事前にトリマーに伝えておくことが大切です。

7-3季節に応じたカットスタイル

季節によって、適切なカットスタイルは変わってきます。夏と冬では、求められる毛の長さや量が異なるため、季節に合わせたスタイリングを心がけましょう。
夏場は、暑さ対策として毛を短めにカットするのが一般的です。ただし、短すぎると日焼けのリスクが高まるので注意が必要です。
冬場は、保温性を考慮して毛を少し長めに残します。特に、胸や腹部、足の付け根など、体温が逃げやすい部分の毛は長めに残すと良いでしょう。
また、梅雨の時期は湿気で毛が絡まりやすくなるため、扱いやすい長さにカットすることをおすすめします。

7-4アレルギーへの配慮

トイプードルは、他の犬種に比べてアレルギー反応を起こしにくい犬種として知られています。しかし、個体によってはシャンプーや製品に含まれる成分にアレルギー反応を示すことがあります。
初めてのトリミングサロンを利用する際は、使用する製品について事前に確認し、アレルギーの心配がある場合は伝えておくことが大切です。また、新しい製品を使用する際は、小さな範囲で試してから全身に使用するなどの配慮も必要です。

7-5トリミング後のケア

トリミング後のケアも重要です。サロンから帰ってきたら、以下のようなケアを心がけましょう。
・水分補給
トリミング中は緊張して水分を摂らない犬も多いので、帰宅後は十分な水分を与えます。
・休息
トリミングはストレスフルな体験なので、帰宅後はゆっくり休ませましょう。
・皮膚のチェック
カット後の皮膚に異常がないか確認します。赤みや腫れがある場合は獣医師に相談しましょう。
・ブラッシング
カット後の毛は抜けやすいので、軽くブラッシングして抜け毛を取り除きます。
・保温
特に冬場は、カット後の体温低下に注意が必要です。必要に応じて服を着せるなどの対策をしましょう。
トリミング後は、愛犬の様子をよく観察し、普段と違う点があればすぐに対応することが大切です。

まとめ

トイプードルのトリミングは、その美しさと健康を維持するために欠かせないケアです。適切な頻度でトリミングを行い、愛犬に合ったスタイルを選ぶことで、トイプードルの魅力を最大限に引き出すことができます。
プロのトリミングと自宅でのケアを上手に組み合わせることで、愛犬の被毛を美しく保つことができるでしょう。また、トリミングサロン選びの際は、設備や衛生状態、スタッフの技術など、様々な観点から慎重に選ぶことが大切です。

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