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犬の足裏カットのやり方は?頻度や注意点・初心者におすすめなバリカンを紹介

愛犬の足裏の毛が伸びすぎていませんか?足裏の毛が長くなると、フローリングで滑ったり、ケガの原因になったりする可能性があります。しかし、初めての方には、足裏の毛カットは難しく感じるかもしれません。本記事では、犬の足裏カットのやり方や頻度、注意点、そして初心者におすすめのバリカンについて詳しく解説していきます。
犬の足裏カットのやり方は?頻度や注意点・初心者におすすめなバリカンを紹介

目次
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犬の足裏カットが必要な理由

犬の足裏の毛をカットすることは、美容目的にとどまりません。実は愛犬の健康と安全に関わる大切なケアなのです。

1-1肉球の機能を守る

犬の足裏には肉球があり、これには重要な役割があります。肉球は歩行時の衝撃を吸収し、滑り止めの機能も果たしています。また、体温調節のために汗をかく役割もあります。足裏の毛が長くなりすぎると、これらの機能が正常に働かなくなる可能性があるのです。
さらに、肉球は地面の状態を感知する感覚器官としても機能しています。適切な長さに毛をカットすることで、肉球が本来の機能を十分に発揮できるようになり、犬の快適な歩行と健康維持につながります。特に冬場は、路面凍結や雪、融雪剤などから肉球を守るため、より一層の注意が必要です。
足裏の毛が長すぎると、これらの異物が絡まりやすくなり、肉球を傷つける原因となることがあります。定期的なトリミングと合わせて、散歩後の足裏チェックも欠かせない習慣となるでしょう。

1-2滑り防止

足裏の毛が伸びすぎると、肉球が隠れてしまい、フローリングなどの滑りやすい床面で安定して歩くことが難しくなります。これは特に室内犬や高齢犬にとって重要な問題です。滑ることで関節や腰に余計な負担がかかり、ケガのリスクも高まります。適切な長さに毛をカットすることで、肉球が直接床面に接触し、グリップ力が向上します。
これにより、犬の歩行が安定し、突然の動きや急な方向転換時でも転倒のリスクを軽減できます。特に高齢犬や関節に問題を抱える犬には、とても重要です。また、足裏の毛が長いと、階段の昇り降りでも不安定になりやすく、特に下りの際は大きな負担がかかります。
日常生活での小さな転倒でも、高齢犬の場合は重大な怪我につながる可能性があるため、予防的なケアとして足裏の毛のトリミングは欠かせません。飼い主は愛犬の足裏の状態を定期的にチェックし、必要に応じてトリミングを行うことが推奨されます。

1-3皮膚トラブルの予防

足裏の毛が長いと、そこに汚れや湿気がたまりやすくなります。これは細菌やカビの繁殖を促し、皮膚炎や指間炎などのトラブルを引き起こします。そこで、定期的に毛をカットすることで、足裏を清潔に保つことが大切です。その他、毛が短いと足裏の洗浄や乾燥が容易になり、皮膚の状態を日々チェックしやすくなります。
これにより、皮膚トラブルの初期症状を見逃さず、早期対応が可能になります。さらに、適度な毛の長さは足裏の通気性を良くし、蒸れによる不快感や皮膚トラブルのリスクも軽減できるのです。

1-4ケガの早期発見

足裏の毛が短いと、怪我や異常を早く見つけられます。例えば、小さな傷や異物の混入、肉球の損傷などを素早く発見し、対処が可能です。長い毛に隠れていると見逃しやすい皮膚の変色や腫れ、傷なども、毛が短ければすぐに気づけます。また、散歩中に踏んでしまった小石や棘なども、毛が短ければ容易に取り除くことが可能です。定期的なカットと点検を習慣づけることで、足裏の健康状態を常に把握し、問題が大きくなる前に適切な処置を施すことができるのです。
これらの理由から、犬の足裏の毛カットは愛犬のケアにおいて欠かせない作業といえるでしょう。では次に、実際のカット方法について詳しく見ていきましょう。

足裏カットの準備

足裏カットを始める前に、適切な準備をすることが大切です。ここでは、必要な道具と事前の準備について説明します。

2-1必要な道具

足裏カットに必要な主な道具は、ペット用バリカン、コーム、ハサミ、タオル、そしておやつです。ペット用バリカンは、犬の毛用に設計された安全なものを選びましょう。コームは毛をとかし、もつれを解くために使用し、ハサミは細かい部分の調整に役立ちます。タオルは足を拭いたり、作業中に犬を落ち着かせるために使用します。
おやつは犬をリラックスさせ、ご褒美として与えるために用意しておきましょう。さらに、足裏の清潔を保つための消毒液や、肉球用のクリームなども用意しておくと良いでしょう。また、作業中の犬の姿勢を安定させるためのグルーミングテーブルも、あると便利です。

2-2環境の整備

作業を始める前に、静かで落ち着いた場所を選び、十分な明るさを確保することが大切です。また、犬が安定して立てるよう、滑り止めマットを用意するとよいでしょう。可能であれば、腰への負担を軽減するために適切な高さの作業台を準備することもおすすめです。加えて、室温にも注意を払いましょう。
寒すぎたり暑すぎたりすると、犬がストレスを感じる原因になります。適度な温度と湿度を保ち、必要に応じて換気も行います。また、作業中に犬が驚いたりしないよう、周囲の音や動きにも気を配り、落ち着いた環境を整えることが重要です。

2-3犬をリラックスさせる

カットの前に犬をリラックスさせることも重要です。普段からよく足を触る習慣をつけ、足を触られることに慣れさせておきましょう。また、バリカンの音に慣れさせるため、実際に使う前に音を聞かせておくとよいでしょう。おやつを用意し、カット中にご褒美として与えることで、良い経験として覚えさせることができます。
さらに、犬の好きなおもちゃを近くに置いたり、落ち着く音楽をかけたりするのも効果的です。また、作業の前にしっかりと運動させ、エネルギーを発散させておくことで、カット中により落ち着いた状態を維持しやすくなります。犬の様子を見ながら、適宜休憩を取ることも大切です。
これらの準備をしっかり整えることで、スムーズなカット作業が可能になります。次に、実際のカット方法を詳しく見ていきましょう。

足裏カットのやり方

適切な準備ができたら、いよいよ実際のカット作業に入ります。ここでは、足裏カットの基本的な手順を説明します。

3-1ステップ1:足裏の確認とブラッシング

まず、足裏全体を目視で確認し、傷や異常がないかチェックします。次に、コームを使って足裏の毛をやさしくとかし、もつれがある場合は慎重にほぐします。この作業は、後のカットをスムーズに行うための重要な準備段階です。

3-2ステップ2:バリカンの準備

バリカンの刃の長さを適切に調整します。初めての場合は長めに設定し、徐々に短くしていくのがよいでしょう。バリカンの刃に潤滑油を塗り、スムーズに動くようにします。そして、犬の近くでバリカンの電源を入れ、音に慣れさせます。

3-3ステップ3:カットの実施

犬を安定した姿勢で保持し、必要に応じて補助者に手伝ってもらいます。バリカンを肉球に沿って、毛の生え方と逆方向にゆっくり動かします。肉球の周りから始め、指の間、足の甲へと徐々に範囲を広げていきます。こまめに休憩を取り、犬の様子を確認しながら進めることが大切です。

3-4ステップ4:仕上げ

カットが終わったら、ハサミを使ってバリカンでは届きにくい部分を調整します。足裏全体を再度確認し、均一にカットできているか確認しましょう。最後に、足裏を清潔なタオルで拭き、余分な毛を取り除きます。

3-5ステップ5:ご褒美とケア

作業の最後には、おやつを与えて良い体験だったことを覚えさせます。必要に応じて、肉球クリームなどを塗布し、足裏のケアを行います。
これらの手順を丁寧に行うことで、安全かつ効果的な足裏カットが可能になります。次に、カットの際の注意点について詳しく見ていきましょう。

足裏カットの頻度について

足裏カットの頻度は、愛犬の毛の生え方や生活環境によって変わってきます。一般的には2週間から1か月に1回程度が目安となりますが、個々の犬の状況に合わせて調整することが大切です。
毛の伸びる速さは犬種によって大きく異なります。例えば、プードルやビションフリーゼなどの毛が常に伸び続ける犬種では、より頻繁なカットが必要になるでしょう。一方、短毛種の犬では、それほど頻繁なカットは必要ありません。
また、犬の生活環境も考慮に入れる必要があります。室内で生活することが多い犬は、外で活発に動き回る犬に比べて、足裏の毛が摩耗しにくいため、より頻繁なカットが必要になる可能性があります。
季節の変化も足裏カットの頻度に影響を与えます。夏場は汗をかきやすく、足裏が蒸れやすいため、より頻繁なカットが推奨されます。反対に、冬場は足裏の毛が保温の役割を果たすため、少し長めに保つのも一つの方法です。

足裏カット以外の足のケア

足裏カットは犬の足のケアの一部分に過ぎません。総合的な足のケアを行うことで、愛犬の健康と快適さをより確実に守ることができます。
爪切りは足のケアにおいて非常に重要です。長すぎる爪は歩行時に不快感を与え、最悪の場合、爪が割れたり、肉球に食い込んだりする可能性があります。爪切りは通常、2週間から1か月に1回程度行います。爪の中の血管(クイック)を傷つけないよう注意深く行いましょう。
肉球のケアも忘れてはいけません。肉球は犬の体重を支え、衝撃を吸収する重要な役割を果たしています。乾燥やひび割れを防ぐために、獣医師推奨の肉球クリームを定期的に塗布するのがよいでしょう。特に冬場や、アスファルトの上を歩くことが多い都会の犬には、こまめなケアが必要です。
足の間の皮膚にも注意を払いましょう。ここは湿気がたまりやすく、細菌や真菌が繁殖しやすい場所です。足を洗った後は、足の指の間までしっかりと乾かすことが大切です。また、皮膚に赤みや腫れ、悪臭などの異常が見られた場合は、獣医師に相談しましょう。

初心者におすすめのバリカン

足裏カットを始めるにあたり、適切なバリカンを選ぶことは非常に重要です。特に初心者の方は、安全性と使いやすさを重視したバリカンを選ぶことをおすすめします。初心者向けバリカンの特徴としては、安全性が高く、刃が露出しにくい構造であることが挙げられます。
また、低騒音・低振動設計で、犬が怖がりにくいものが望ましいです。コードレスタイプは取り回しがよく、犬を驚かせにくいため、初心者には特におすすめです。軽量なものを選ぶことで、長時間の使用でも疲れにくくなります。さらに、防水性能があれば清掃が容易で衛生的に使えます。
市場にはさまざまなペット用バリカンがありますが、ここでは初心者にも使いやすい商品をいくつか紹介します。

6-1oneisall ペット用バリカン

oneisallのペット用バリカンは、初心者にも使いやすい多機能設計が特徴です。2種類のブレードと6つのガイド櫛が付属しているため、さまざまな長さの毛に対応できます。これにより、全身のトリミングから細かな部分のカットまで幅広く活用できます。
静音設計(50dB)を採用しているので、音に敏感な犬も比較的落ち着いて作業を受け入れやすいでしょう。コードレスで使用可能なため、取り回しが良く、犬の動きに合わせて自由にバリカンを操作できます。さらに、防水性能も備えているので、使用後の洗浄が簡単で衛生的に保てます。初めてペット用バリカンを使う方でも、安心して扱える商品といえるでしょう。

6-2Caseeto ペット電動バリカン

Caseetoのペット電動バリカンは、超静音設計が最大の魅力です。45dB以下という静かな動作音は、特に音に敏感な犬や、初めてバリカンを使う飼い主さんにとって大きなメリットとなります。セラミック刃を採用しているため、長時間使用しても刃が熱くなりにくく、愛犬の皮膚へのダメージを軽減できます。
また、USB充電式なので、コンセントの位置を気にせず使用でき、外出先でも充電が可能です。軽量設計により、長時間の使用でも疲れにくいのも特徴です。刃の長さ調整も可能で、犬種や部位に合わせて適切な長さでカットできます。安全性と使いやすさを重視する初心者の方にも適したバリカンといえるでしょう。

6-3Batone 犬用バリカン

Batoneの犬用バリカンは、多機能性と使いやすさを兼ね備えた商品です。4つのヘッドと2つのガイドコームが付属しており、犬の体のさまざまな部位や毛の長さに対応できます。低騒音設計(約50dB)を採用しているので、犬がストレスを感じにくく、落ち着いた状態でトリミングを行えます。USB充電式なので、電池切れの心配がなく、どこでも充電できる便利さがあります。
また、わずか102gという軽量設計は、長時間の使用でも手や腕の疲労を軽減します。バリカンに不慣れな方でも扱いやすく、愛犬のさまざまなトリミングニーズに対応できる点が魅力です。初心者の方が安心して使えるバリカンとして、おすすめの一台です。
これらのバリカンは、いずれも初心者の方にも扱いやすい設計になっています。自分の犬の毛質や、自身の使用感に合わせて選んでみてください。価格帯や機能性、使用感などを総合的に考慮し、愛犬にとって最適なバリカンを選びましょう。

足裏カットの頻度について

足裏カットの頻度は、愛犬の毛の生え方や生活環境によって変わってきます。一般的には2週間から1か月に1回程度が目安となりますが、個々の犬の状況に合わせて調整することが大切です。
毛の伸びる速さは犬種によって大きく異なります。例えば、プードルやビションフリーゼなどの毛が常に伸び続ける犬種では、より頻繁なカットが必要になるでしょう。一方、短毛種の犬では、それほど頻繁なカットは必要ありません。
また、犬の生活環境も考慮に入れる必要があります。室内で生活することが多い犬は、外で活発に動き回る犬に比べて、足裏の毛が摩耗しにくいため、より頻繁なカットが必要になる可能性があります。
季節の変化も足裏カットの頻度に影響を与えます。夏場は汗をかきやすく、足裏が蒸れやすいため、より頻繁なカットが推奨されます。反対に、冬場は足裏の毛が保温の役割を果たすため、少し長めに保つのも一つの方法です。
足裏の状態を定期的にチェックし、肉球が毛で隠れ始めたら、それがカットのタイミングだと考えるとよいでしょう。日々の観察を通じて、自分の愛犬に最適なカット頻度を見つけていくことが大切です。

足裏カット以外の足のケア

足裏カットは犬の足のケアの一部分に過ぎません。総合的な足のケアを行うことで、愛犬の健康と快適さをより確実に守ることができます。
爪切りは足のケアにおいて非常に重要です。長すぎる爪は歩行時に不快感を与え、最悪の場合、爪が割れたり、肉球に食い込んだりする可能性があります。爪切りは通常、2週間から1か月に1回程度行います。爪の中の血管(クイック)を傷つけないよう注意深く行いましょう。
肉球のケアも忘れてはいけません。肉球は犬の体重を支え、衝撃を吸収する重要な役割を果たしています。乾燥やひび割れを防ぐために、獣医師推奨の肉球クリームを定期的に塗布するのがよいでしょう。特に冬場や、アスファルトの上を歩くことが多い都会の犬には、こまめなケアが必要です。
足の間の皮膚にも注意を払いましょう。ここは湿気がたまりやすく、細菌や真菌が繁殖しやすい場所です。足を洗った後は、足の指の間までしっかりと乾かすことが大切です。また、皮膚に赤みや腫れ、悪臭などの異常が見られた場合は、獣医師に相談しましょう。

犬のトリミングについて深く知りたい方は、資格取得もおすすめ

犬のトリミングに興味を持ち、さらに深く学びたいと考えている方は、ペットトリミングに関する資格取得もおすすめです。資格を取得することで、より専門的なトリミングを行うことができます。
ペットトリミングアドバイザー®資格は、家庭の犬や猫のトリミングに関する基礎的な知識と技術を証明する資格です。この資格を取得することで、さまざまな犬種や猫種に対応したトリミング技術、道具の適切な使用方法、さらには動物の健康管理に関する知識を身につけることができます。
資格取得の過程では、犬の解剖学や行動学、衛生管理、皮膚病の予防とケアなど、幅広い分野の知識を学ぶことができます。これらの知識は、単に美容的な観点からだけでなく、犬の健康と快適さを総合的に考慮したトリミングを行う上で非常に重要です。
また、資格取得を目指す過程で、トリミング中の犬のストレスを最小限に抑えるための適切な扱い方や、飼い主とのコミュニケーションスキルなども学ぶことができます。これらのスキルは、プロのトリマーとして活動する際に非常に重要となります。

まとめ

犬の足裏カットは、一見些細に思えるかもしれませんが、愛犬の健康と安全に直結する重要なケアです。適切な頻度で丁寧にカットを行うことで、滑り防止や皮膚トラブルの予防など、さまざまな恩恵を得られます。初めは難しく感じるかもしれませんが、正しい知識と適切な道具があれば、家庭でも安全に行うことができます。愛犬との信頼関係を大切にしながら、少しずつ慣れていくことが大切です。足裏カットを含む総合的な足のケアを日々の習慣として取り入れることで、愛犬の健康で快適な生活をサポートしていきましょう。もし不安な点があれば、躊躇せずに獣医師やプロのトリマーへの相談をおすすめします。

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