編み物資格の編み物マイスター®資格とは、編み物に関する十分な知識を有していることが認定されます。
編み物の起源や種類、それぞれの編み方に必要な道具に関する基礎知識とメンテナンス方法、毛糸の種類や選び方、洗濯方法やアイロンのかけ方など、編み物に関する幅広い知識が求められます。また、棒針編み、かぎ編み、アフガン編み、ダブルフックアフガン編みに関して、基本の編み方から応用、編み図の読み方などを理解していることが必要です。
編み物作品を販売したい方、講師をしたい方にも取得されている資格です。
合格時に付与する称号 |
編み物マイスター® |
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受験資格 | 特になし |
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受験料 | 10,000円(消費税込み) |
受験申請 | インターネットからの申込み |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上の評価 |
試験日程 | 以下参照 |
受験申込期間 | 2024年11月1日〜30日 |
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受験票 試験問題 解答用紙発送日 |
随時 |
答案提出期限 | 2024年12月30日必着 |
合否発表日 | 2025年2月10日 |
編み物といえばまず糸を紡ぐ棒状の道具を思い浮かべることでしょう。この道具には主にかぎ針と棒針の2種類があります。それぞれどのような違いや特徴があるのかを紹介していきましょう。まずかぎ針についてです。かぎ針は棒の先端がかぎ爪状になっているのが特徴でこのかぎ爪の部分を使って編んでいきます。昭和頃はこのかぎ針が編み物のメインの道具として盛んに用いられてきましたが現在は棒針を使った編み物が主流となっています。棒針は基本的に2本使い、編むものに応じて適宜必要な道具を追加して編んでいきます。
前述のとおり現在は棒針編みの方が主流となっていますが、近年ではかぎ針の良さが再評価されて編み物を嗜んでいる人の中では好んでかぎ針を使う人もいます。かぎ針で編めるものとしては帽子や編みぐるみなど立体的なもの、網目の隙間を利用して作られる透かし編みが適しています。
かぎ針が再び用いられるようになった理由としてはその「手軽さ」が挙げられます。棒針で編む場合は最低2本は必要となりますが、かぎ針は一本あればほとんどの編み物が可能となります。そして編み方についてもかぎ針編みは基本的な編み方である鎖編み、細編み、長編みの3種類だけであらゆる編み物を作ることができるので初心者にはうってつけです。使う道具が一本だけでよい、基本となる3種類の編み方だけで様々なものが作れるというところがかぎ針編みの最大の魅力でしょう。
それでは次に棒針を使った棒針編みを紹介しましょう。棒針編みは既に紹介したように2本の針を用いて行う編み方です。そして現在ではこの棒針編みが編み物において主流となっているのも前述のとおりです。私たちが一般的に編み物と聞いて連想する方法がこちらの棒針編みでしょう。編むものによって専用の針を複数本組み合わせて使います。立体物を編むのに向いているかぎ針とは異なり、棒針は平面のものを編むのに適しています。例えば編み物で真っ先に連想するマフラーやセーターは平面ものの代表格でしょう。
またこの2種類の編み道具の他にかぎ針と棒針の両方の特徴を併せ持つアフガン針というものがあります。一見するとかぎ針にそっくりですが、かぎ爪の形状、サイズ、適した糸の太さなどかぎ針とは若干異なるので注意しましょう。編み方には合理的に早く編むことができるフランス式の編み方、網目が綺麗に仕上がりやすいアメリカ式の2種類があります。このように編み物には道具の違い、編み方の違いが多数あります。初めて編み物をする場合は1本の針で手軽に始められるかぎ針か、編みやすい棒針のフランス式で行うと良いでしょう。そしてその道具を使った編み方に慣れたら違うやり方も試してみるのをおすすめします。そうすれば編みたいものに応じて最適な道具に切り替えて効率的に編むことができるようになり、より編み物を楽しむことができるでしょう。
編み物マイスター®は、「棒針編み」や「かぎ針編み」を駆使して、様々な作品を作ることができる知識や技能を有しており、また、これらを指導・アドバイスできる方です。編み物は、道具や編み方、毛糸の種類や太さを変えることで、様々なオリジナル作品を作ることができ、知識や技能によって作品の出来を大きく左右すると言っても過言ではありません。ニット帽・セーター・マフラーのように伸縮性や肌触りの良さを求める時には「棒針編み」、レースのように様々な模様を編む時には「かぎ針編み」、棒編みとかぎ編みの中間で織物のような仕上げにしたい時は「アフガン編み」、大きな編み込みをする時には「指編み・腕編み」、複雑なレース模様を作る時には「ヘアピンレース編み」など、様々な編み方を駆使する必要があり、また、それぞれに合った毛糸を使う必要があります。編み物の醍醐味は、編み方、毛糸の太さ・色によって、様々な模様や柄を作ることができることや、自分だけのオリジナル作品が作れることです。編み物マイスター®には、編み物の楽しさや、作品を作る喜び、自分のオリジナル作品を販売して収益を上げるなどのやりがいがあります。編み物が好きな方、編み物を仕事としたいと思われている方は、編み物マイスター®を目指してみてはいかがでしょうか。
編み物マイスター®資格を取得されている方の多くは、趣味の一環として編み物をされている方が殆どで、仕事として活動されている方の割合は決して多くはありません。しかし、編み物に関する広い知識と、様々な編み方を駆使してオリジナル作品が作ることができる技能を持っている為、これらの知識や技能を活かして、カルチャースクールなどで講師活動をされている方や、自作の商品をインターネットショップを通じて販売することで収益を上げている方もいます。また、手芸店などに勤務して、接客や手芸に関する商品の販売とともに、来店されたお客さんに編み物のアドバイスや、編み物に関する商品の紹介などをされている方もいます。編み物マイスター®資格を取得することで、編み物に対する自信を持つことができ、その知識や技能を仕事に活かしたり、自作の商品を販売することによって収益を見込める可能性が広がります。編み物は、女性からの人気が根強い趣味の一つで、これから編み物を始めたいと思われている方や、編み物を趣味とされている方も多くいること、また手作りの編み物を求める方も多いことから、編み物への需要は今後も一定の割合で見込めることが予想できます。編み物を仕事にしたい方には、価値ある資格です。
手編みニットデザイナーは、編み物に関する知識と技能を習得しており、編み物についてレクチャーやインストラクトができる技能を持った方です。ニットと一口に言っても、使用する糸の種類や、編み方によって仕上がりは様々です。動物性の天然素材であれば、羊の毛で作ったウールニットやカシミヤゴードという山羊の産毛で作ったカシミヤニットがあり、化学繊維であれば、木材パルプを原料としたレーヨンや、絹に近い物質を合成して作ったナイロン、羊の毛に似せたアクリルなどがあります。そして、編み物には大きく分けて「棒編み」「かぎ編み」「アフガン編み」の3種類があり、使用する繊維や編み方の組み合わせによって、肌触り、暖かさ、着心地に違いが生まれます。ニットの種類や用途に合わせて、使用する糸を変え、色を変え、編み方や手法を駆使することで、様々な模様や柄を作ることができるのが、手編みの楽しさであり、醍醐味とも言えます。手編みニットデザイナーは、これらニットの特性を熟知し、様々な作品を作ることができます。昨今、ニットの人気が高まっており、特に手編みの需要は今後も高まることが予想されますので、手編みに興味のある方は、手編みニットデザイナーとして活動されてみてはいかがでしょうか。
手編みニットデザイナーは、ニット作品を制作する上で必要な知識や技能を習得しており、ニットに使用する糸の特性や様々な編み方を駆使して、ニット帽・セーター・マフラー・手袋・レースなど、ニットを使った代表的な作品を作ることができます。手編みニットデザイナーの多くは、趣味の一環として資格を取得し、様々な作品を手掛けるなどの活動をされていますが、インストラクターとしての技能も習得していることから、カルチャースクールの講師活動をされている方もみえます。特に、昨今のニット人気によって、編み物を始めたいと思われている方や、もっと手編みニットの技術を高めたいと思われる方は多く、カルチャースクールなどを通じて、そういった方への指導やアドバイスを行っています。また、手編みニットデザイナーとしての活動の一環として、自作のオリジナル作品を発表したり、インターネットを通じて作品を販売するなどをして収益を上げられている方もみえます。手編みの技術に自信がある方、自作のオリジナルニット商品を販売したいと思われている方、また、今よりも更に技術を高めたいと思われている方は、手編みニットデザイナーを取得してみてはいかがでしょうか。
編み物教室の先生として活動する為には、編み物に関する広い知識や様々な作品を作ることができる技能が求められます。また、生徒は初心者から上級者まで幅広く、生徒の技量に応じた指導や、アドバイスができるコーチング技能も必要だと言えます。編み物マイスター®では、編み物に関する知識や技能を身に付けることだけでなく、編み物を学びたい方への指導方法やアドバイス方法なども身に付けることができ、資格取得後は編み物教室の先生として活動することも可能となっています。その為、編み物教室を開いて講師活動を目指して資格の取得されている方が多く、資格取得者の多くが編み物教室の先生として活動しています。教室では、初心者から上級者の方まで、生徒さんの技量に合った作品を提案し、編み物の指導やアドバイスを行いながら一緒に作品作りに取り組んでいきます。編み物に触れ合いながら、同じ趣味を持つ生徒さんと楽しみながら教室を運営していくことに、楽しさや喜びを味わうことができる仕事です。
編み物は、女性に最も人気のある趣味として古くから親しまれています。また、昨今のニット人気やハンドメイド人気の高まりによって、手編みニットの需要が高まり、多くの方が「手編みを学びたい」「自分で編んだ服を着たい」と思われるようになりました。編み物教室は、自宅を利用した教室、施設を活用したカルチャースクール、手芸店や手芸センターなどの一角で行われていることが多く、編み物マイスター®で培った知識や技能を活かして講師活動をしています。編み物教室では、初心者の方には、ニットの種類から、糸の種類や編み棒の種類から始まり、基本となるフランス式やアメリカ式の棒編み、かぎ編みから指導を始めます。編み物は一見すると、複雑な指の動きをするところから難しそうに見えますが、同じ動きを繰り返す為、時間とともに慣れてくるものです。ゆっくりと時間を掛けて中級者から上級者へと段階を踏むことで、高度なテクニックを身に付け、様々な編み方や模様を施す技術を学ぶことができます。編み物教室の先生は、自身の知識や技能、今までに培った経験を活かして活動できること、大好きな編み物を仕事として活動できること、生徒への指導を通じて作品を作る喜びを得ることができる、やりがいのある仕事と言えます。
編み物に限らず、裁縫、パッチワーク、ステッチ、ニードフェルトなどの手芸は、女性に人気のある趣味として多くの方に親しまれています。手芸店では、これら手芸全般の商品を取り揃えていることはもちろん、様々な種類の生地やアクセサリーに加え、被服の補修用品なども取り扱えており、手芸店は常に一定の需要がある安定した業種です。編み物マイスター®資格を取得されている方は、手芸店に勤務されている方が多く、来店されるお客への接客や商品の説明や解説とともに、商品の販売などを行っています。また、手芸店などでは手芸教室なども開いており、編み物マイスター®は講師として活動されている方や、自作の作品を店内で販売している方もいます。手芸店で働く為には、編み物だけの知識だけではなく、手芸全般の知識を身に付ける必要がありますが、編み物以外の趣味を見つけることができたり、接客を通じて趣味の手芸を仕事として関わることができる喜びを感じることができます。将来、手芸店への勤務を希望されている方や、手芸に関わる仕事をされたいと思われている方は、編み物マイスター®資格を取得することでその道が開ける可能性があります。
編み物マイスター®資格を取得されている方は、手芸店に勤務しながら、編み物マイスター®として活動されている方が多く、趣味の編み物を資格として取得されています。手芸店での主な仕事は、来店されたお客さんに対する接客、手芸用品の販売、商品の棚入れ、在庫チェックなどになります。また、店舗の一角で手芸教室などを開催している店舗に於いては、編み物の講師として、編み物を習いたいというお客さんに指導やアドバイスなどを行っています。手芸店には、手芸に関する多くの種類の手芸用品が取り揃っていることから、編み物だけでなく、様々な商品知識と手芸全般の知識を習得する必要があると言えます。また、お客さんからの商品に対する問い合わせ、お客さんが作りたい作品に必要な道具や材料の問い合わせ、場合によっては作品作りのアドバイスなどを行うことも重要な仕事です。手芸店に勤務することで、手芸に関する知識を深めることができるとともに、編み物マイスター®資格を活かした活動も可能となります。編み物マイスター®にとって手芸店は、楽しく仕事ができる職場でもあり、自己を高めることもできる職場でもあると言えます。編み物マイスター®資格を取得して手芸店への就職を目指してみてはいかがでしょうか。