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ハンドメイドの販売方法とは?種類ごとの特徴や販売の流れを解説!

「自分の作ったハンドメイド作品を販売してみたいけど、何から始めたらいいの?」「売れるハンドメイド作品を作るにはどうすればいい?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。この記事では、ハンドメイド販売で成功するための方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
ハンドメイドの販売方法とは?種類ごとの特徴や販売の流れを解説!

目次
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ハンドメイド販売の種類

ハンドメイド作品を販売する方法は多岐に渡ります。自分に合った方法を見つけることが成功への第一歩です。

1-1販売チャネルの種類

ハンドメイド作品を販売するには、様々なチャネルがあります。それぞれの特徴を理解し、自分の作品や販売スタイルに合った方法を選びましょう。
・委託販売
委託販売は、実店舗やオンラインショップに作品を預けて販売してもらう方法です。販売の手間が省ける一方で、販売手数料が高い場合もあります。お店によって客層や価格帯が異なるため、自分の作品に合ったお店を選ぶことが重要です。
・ハンドメイドマーケットプレイス
ハンドメイドマーケットプレイスは、ハンドメイド作品に特化したプラットフォームに出品する方法です。例えば、

minne
Creema
iic
ハンズ・ギャラリーマーケット
などのプラットフォームが挙げられます。多くのハンドメイド作家が集まり、集客力が高い点が魅力です。一方で、競争が激しいという側面もあります。それぞれのプラットフォームの特徴を理解し、自分の作品に合った場所を選びましょう。
・フリマアプリ
フリマアプリは、メルカリやラクマなどが代表的です。手軽に始められるのが大きなメリットですが、価格競争が激しく、安価で販売せざるを得ない場合もあります。出品時の写真や商品説明を工夫し、商品の魅力を伝えることが重要です。
・ネットオークション
ネットオークションは、ヤフオクなどが有名です。しかし、ハンドメイド販売にはあまり適していません。男性ユーザーが多く、ハンドメイド作品を求める層が少ないため、他の販売チャネルに比べて効果が薄い可能性があります。
・ネットショップを開設する
自身のネットショップは、STORESやBASEなどを利用して、独自にネットショップを開設して販売する方法です。独自ドメインを取得したり、ブランドロゴを自由に設定したりできるため、ブランドイメージを表現しやすい点がメリットです。しかし、集客を自身で行う必要があるため、SEO対策やSNSの活用など、マーケティングの知識が必要になります。

1-2どの販売方法がおすすめ?

それぞれの販売チャネルにはメリット・デメリットがあります。初心者の方や手軽に始めたい方は、ハンドメイドマーケットプレイスやフリマアプリがおすすめです。すでに多くのユーザーが利用しており、出品の手順も比較的簡単です。自分のブランドを確立したい、こだわりを表現したい方は、自身のネットショップを開設するのが良いでしょう。時間と労力はかかりますが、独自の世界観を表現し、ファンを獲得することができます。

売れる作品を作るには?

ハンドメイド販売で成功するためには、需要のある商品を作ることが重要です。人気のジャンルをリサーチし、顧客のニーズを捉えましょう。ここでは、売れるハンドメイドの作品のジャンルを1つ1つ解説していきます。

2-1アクセサリー

アクセサリーはハンドメイドの中でも特に人気の高いジャンルです。ピアス、イヤリング、ネックレス、ヘアアクセサリーなど、種類が豊富で、比較的簡単に作れるため、初心者の方にもおすすめです。
季節やイベント(クリスマス、バレンタイン、ハロウィンなど)を意識したデザインや、誕生石を使ったアクセサリーは特に人気を集める傾向があります。また、素材もビーズ、天然石、レジン、メタルなど多様で、自分のスタイルに合った作品作りが楽しめます。手軽に始められる一方で、オリジナリティや繊細な技術で差別化を図ることも重要です。

2-2バッグ・財布・小物

バッグ、財布、ポーチなどの実用的なアイテムは、ハンドメイド作品の中でも常に需要が高いジャンルです。トートバッグやショルダーバッグは普段使いに、ポーチや小物入れは整理整頓に役立ち、贈り物としても喜ばれます。
革製品は耐久性が高く、経年変化を楽しめるため、男性にも人気があります。デザインや素材、機能性などを工夫することで、オリジナリティあふれる作品を生み出せます。布製のものから革製品まで、素材選びも作品作りの楽しみの一つです。

2-3ベビー・キッズ用品

ベビー・キッズ用品は、出産祝いなどのギフト需要も高く、根強い人気があります。子供服、スタイ、帽子、入園入学グッズなど、子供の成長に合わせて様々なアイテムが求められます。特に、名入れアイテムは特別感があり、世界に一つだけの贈り物として喜ばれます。安全性に配慮した素材選びや、子供の成長に合わせたサイズ展開など、細やかな気配りが重要です。また、季節感を取り入れたデザインも人気です。

2-4手作りキット

手作りキットは、アクセサリー、編み物、アロマワックスバーなど、様々な種類があり、ハンドメイド初心者にとって最適な入門アイテムです。必要な材料が全て揃っているため、手軽に作品作りを楽しむことができます。
初心者でも簡単に作れるため、ハンドメイドに興味を持つ人を増やすきっかけにもなります。また、完成品の販売だけでなく、自分でキットを制作して販売することも可能です。キットのデザインや難易度設定など、工夫次第で様々な展開が考えられます。

2-5インテリア雑貨

インテリア雑貨は、ドライフラワー、アロマストーン、キャンドルなど、お部屋の雰囲気を彩るアイテムが人気です。季節感を取り入れたり、香りをプラスしたりすることで、より心地よい空間を演出することができます。
リースはイベントに合わせて販売しやすいのも魅力です。また、壁飾り、オブジェ、収納ボックスなど、様々なアイテムを作成できます。素材やデザイン、色使いなどを工夫することで、オリジナリティあふれる作品が作れます。

2-6ペット用品

ペット用品は、ペット服、首輪、リードなど、ペットを飼っている人向けのアイテムです。機能性も重視されるため、素材やデザインに工夫が必要です。
例えば、夏用の涼しい素材の服や、冬用の暖かい素材の服など、季節に合わせたアイテムが求められます。また、ペットのサイズに合わせたオーダーメイドも人気です。安全性にも配慮し、ペットに快適なアイテムを提供することが大切です。

2-7編み物

編み物は、バッグ、帽子、マフラーなど、様々なアイテムを作ることができます。毛糸と編み棒があれば場所を選ばずに作れる手軽さも魅力の一つです。
初心者でも比較的簡単に始められる一方、複雑な模様やデザインに挑戦することで、高度な技術を習得することもできます。様々な種類の毛糸を使い分けることで、季節感やオリジナリティを表現できます。また、編み方によって異なる風合いを楽しめるのも魅力です。

2-8レザークラフト

レザークラフトは、財布、キーホルダー、キーケースなど、長く使えるアイテムを作ることができます。革の風合いや経年変化を楽しむことができ、使い込むほどに愛着が深まります。
初心者にはキットがおすすめですが、技術を磨けばオリジナルのデザインの作品を作ることも可能です。オリジナリティやデザイン性の高さが重要になります。革の種類や色、ステッチなど、細部までこだわって作品作りができます。

2-9ぬいぐるみ

ぬいぐるみは、細かい作業が必要な上級者向けのジャンルですが、その分、完成度の高い作品はコレクターにも人気があります。オリジナルキャラクターのぬいぐるみや、既存のキャラクターをモチーフにしたファンアートなども人気です。
素材選びや縫製技術、表情の表現など、高度な技術が求められます。丁寧に作られたぬいぐるみは、子供だけでなく大人にも愛される特別な存在となります。

2-10家具

家具は、テーブル、チェスト、ラックなど、インテリアにこだわる人に人気です。大きな作品を作るため、技術と設備が必要ですが、世界に一つだけのオリジナル家具を作り上げる喜びは格別です。
木材の種類や加工方法、デザインなどを工夫することで、様々なスタイルの家具を作ることができます。耐久性や使い勝手にも配慮することで、長く愛用される作品となります。

2-11パン・お菓子

パンやお菓子は、許可の申請や販売時の規制があるため、注意が必要です。食品衛生責任者資格の取得や、保健所への営業許可申請など、必要な手続きを踏む必要があります。利益率は高いですが、衛生管理を徹底することが不可欠です。
素材にこだわったり、オリジナルレシピを開発したりすることで、他とは違う商品を提供できます。イベントやマルシェなどでの販売も人気です。

ハンドメイド販売の始め方【3ステップで解説】

準備ができたら、いよいよ販売開始です!以下の3ステップでスムーズに販売を始めましょう。

3-1ステップ1: 販売プラットフォームを選ぼう!

ハンドメイド作品を販売するプラットフォームは様々です。ハンドメイドマーケットプレイスは集客力が高いですが、手数料が発生します。フリマアプリは手軽に始められますが、価格競争が激しくなりがちです。
ネットショップは自由度が高いですが、集客を自身で行う必要があります。それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、あなたの販売戦略に合ったプラットフォームを選びましょう。迷ったら、まずはハンドメイドマーケットプレイスから始めてみるのがおすすめです。

3-2ステップ2: 魅力的な商品ページを作成しよう!

商品ページは、お客さんに商品の魅力を伝えるための重要な要素です。写真は明るくクリアに撮影し、加工アプリや小物を活用して、作品の良さが伝わるように工夫しましょう。顧客の目を引くおしゃれな写真を最初に表示し、着用画像や使用方法の画像も用意することで、購買意欲を高めることができます。
商品説明では、サイズや素材などの基本情報をわかりやすく記載するのはもちろんのこと、作品のストーリーやこだわりポイントを伝えることで、お客さんとの共感を生み出すことができます。検索ワードを入れることで、検索結果に表示されやすくなります。
価格設定は、材料費の3倍を目安にするのが一般的ですが、同じような作品の価格を参考にすることも重要です。売上実績が低い場合は、価格を抑えて販売することも検討しましょう。ただし、利益は必ず出すようにし、安売りは避けましょう。定期的に価格を見直すことも大切です。顧客の想像する価格イメージや競合の販売価格を考慮し、適切な価格を設定しましょう。

3-3ステップ3: 必要な手続きを済ませよう!

ハンドメイド販売を始めるにあたって、いくつか必要な手続きがあります。個人事業主として活動する場合は開業届の提出が必要です。
年間の収入が一定額を超えた場合は確定申告が必要になります。食品販売など、業種によっては許可・届出が必要な場合があります。法律やルールを守って、安心して販売活動を行いましょう。不明な点があれば、税務署や関係機関に相談することをおすすめします。

集客はこうする!ハンドメイド販売で売上アップするための戦略

商品を販売するプラットフォームが決まり、商品ページを作成したら、次は集客です。効果的な集客方法を身につけ、売上アップを目指しましょう。

4-1SEO対策で検索上位を目指そう!

検索エンジン最適化(SEO)を意識したキーワードを選定し、商品名や商品説明に検索ワードを入れることで、検索結果の上位に表示されやすくなります。お客さんがどのようなキーワードで検索するかを考え、適切なキーワードを設定しましょう。

4-2SNSを効果的に活用しよう!

SNSは集客に非常に効果的です。作品をPRしたり、販売サイトへの導線を貼ったりすることで、多くの人に興味を持ってもらうことができます。制作風景や想いを発信することで、ファンを獲得することも可能です。効果的な投稿時間と内容を選ぶことで、より多くの人の目に触れることができます。
商品の背後にあるストーリーや制作過程をシェアすることで、お客さんとのエンゲージメントを高めることができます。顧客が興味を持ちやすいハッシュタグを活用することで、より多くのユーザーにリーチすることができます。インタラクティブな要素を取り入れた投稿をすることで、顧客とのコミュニケーションを活性化させることができます。広告を出すことで、より多くのターゲットユーザーにアプローチすることも可能です。

ハンドメイド販売で失敗しないためには?

ハンドメイド販売は、ビジネスとして責任を持って行う必要があります。法律や税金、顧客対応についてしっかりと理解しておきましょう。

5-1著作権・商標権に配慮しよう!

他人のデザインを真似したり、キャラクターなどを無断で使用したりすることは著作権の侵害にあたります。市販のキットで作った作品を販売することも著作権に抵触する可能性があります。
商用利用が禁止されている素材を使うことも避けなければなりません。商品の掲載写真の無断転載は著作権法違反となります。オリジナル作品であることを確認し、他人の権利を侵害しないように注意しましょう。

5-2税金についてきちんと理解しておこう!

ハンドメイド販売で利益が出た場合は、確定申告が必要です。収入が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。開業届の提出や青色申告制度の利用、経費の計算、所得税の納付など、税金に関する知識を身につけておくことが重要です。必要に応じて専門家に相談することも有効です。

顧客満足度を高めるには?

より多くの商品を販売し、お客さんに喜んでもらうためには、さらなる工夫が必要です。顧客満足度を高めることで、リピーターの獲得に繋がります。

6-1丁寧な顧客対応を心がけよう!

お客さんからの問い合わせに迅速かつ丁寧に回答することは、信頼関係を築く上で非常に重要です。お客さんの質問や疑問に寄り添い、分かりやすく丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
また、メッセージカードやレビューへの返信も、お客さんとのコミュニケーションを深める良い機会です。感謝の気持ちを伝えるとともに、作品への感想や意見を参考に、今後の作品作りに活かしましょう。
さらに、サイトをこまめに更新することで、新商品の情報やイベント情報などをタイムリーに提供できます。常に新鮮な情報を与え、サイトへの訪問を促すことができます。

6-2ラッピングで特別感を演出!

丁寧にラッピングをすることは、商品を受け取ったお客さんに特別な喜びを与えます。作品に合った雰囲気のラッピング用品を選び、リボンやシールなどで装飾することで、商品の価値を高めることができます。
例えば、ナチュラルな雰囲気の作品には麻紐やドライフラワーを、華やかな作品には光沢のあるリボンやビーズを使うなど、作品のイメージに合わせたラッピングを心がけましょう。心を込めてラッピングすることで、お客さんに「大切にされている」と感じてもらえ、特別な体験を提供することができます。

6-3作品のクオリティを高めよう!

お客さんに喜んでもらうためには、作品そのもののクオリティを高めることが何よりも重要です。使用する材料にこだわり、丁寧に仕上げることで、高品質な作品を提供できます。
技術を向上させるために、ワークショップに参加したり、専門書を読んだりするなど、積極的にスキルアップを目指しましょう。また、お客さんのニーズを捉え、デザインや機能性を工夫することで、より満足度の高い作品を提供できます。お客さんの声を積極的に取り入れ、常に改善を心がけることが大切です。

6-4アフターフォローを充実させよう!

商品を販売した後も、お客さんとの関係性を大切にすることがリピーター獲得に繋がります。例えば、商品の使用方法やお手入れ方法をまとめた説明書を同封したり、定期的にメールマガジンで情報を配信したりすることで、お客さんとの繋がりを維持できます。
また、商品に不具合があった場合の返品・交換対応などもスムーズに行うことで、お客さんに安心感を与えられます。丁寧なアフターフォローは、お客さんとの信頼関係を深め、長く愛されるブランド作りに繋がります。

ハンドメイド販売を発展させるには?

ハンドメイド販売は、趣味として楽しむだけでなく、ビジネスとして成長させることも可能です。将来的なビジョンを持って活動することで、より大きな成功を収めることができます。

7-1ブランド化を目指そう!

ハンドメイド販売をビジネスとして発展させるには、ブランド化が重要です。独自のブランド名やロゴを作成することで、お客さんにブランドイメージを印象付け、他の作家との差別化を図ることができます。ブランド名やロゴは、自分の作品の世界観や伝えたいメッセージを反映させたものを選びましょう。
また、世界観を統一した作品作りを心がけることで、ブランドイメージをより強固なものにすることができます。使用する色や素材、デザインなどを統一し、一貫性のある作品作りを心がけましょう。高品質な商品を提供し続けることで、お客さんからの信頼を獲得し、長く愛されるブランドへと成長できます。

7-2新しい販売チャネルに挑戦!

既存の販売チャネルに加えて、新しい販売チャネルに挑戦することで、より多くの顧客に作品を届け、ビジネスの成長を加速させることができます。例えば、イベント出店は、直接お客さんと触れ合い、作品の魅力を伝える絶好の機会です。
お客さんの反応を直接感じることができるため、今後の作品作りに役立つフィードバックを得ることもできます。卸販売は、実店舗などに作品を置いてもらうことで、販路を拡大できます。
より多くのお客さんの目に触れる機会が増え、ブランドの認知度向上に繋がります。ワークショップ開催は、自分の技術や知識を共有することで、ファンを増やすとともに、新たな顧客を獲得するチャンスとなります。それぞれのチャネルの特徴を理解し、自分の作品や販売スタイルに合った方法を選び、積極的に挑戦してみましょう。

7-3コラボレーションで可能性を広げよう!

他のハンドメイド作家や異業種とのコラボレーションは、新たな顧客層へのアプローチや、作品作りの幅を広げる効果的な方法です。他の作家とのコラボレーションでは、お互いの強みを活かした作品を生み出したり、共同でイベントを開催したりすることで、相乗効果が期待できます。
また、カフェや雑貨店など、異業種とのコラボレーションは、新たな販売チャネルの開拓に繋がります。それぞれの個性や強みを活かし、お互いにメリットのあるコラボレーションを企画することで、新たな可能性を広げることができます。

まとめ

本記事では、ハンドメイド販売を始めるにあたって知っておくべき情報や、成功のための戦略、注意点を詳しく解説しました。ハンドメイド販売は、自分の作った作品を多くの人に届け、喜んでもらうことができる素晴らしい活動です。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、一つずつステップを踏んでいくことで、必ず成功へと近づいていきます。この記事で紹介した内容を参考に、あなたもハンドメイド販売の世界へ飛び込み、素敵な作品で多くの人を笑顔にしてみませんか?

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